【お手入れ】第1章 「HSPのお手入れ」を始める前に。メンテナンスが必要なHSPの高い感受性

大漁くま


お茶会(HSP交流会)で皆さんのお話を伺って思うのは、常に自分のことより周りを優先し、心身ともに消耗するパターンがとても多いということです。

HSPの苦悩は、きめの細かい感性を周囲に合わせることにフル活用し、自分が消耗してしまうところにあります。

私たちHSPの生きづらさは、そんなところにあるのではないでしょうか。

高い感受性と敏感さ、繊細さは、活かすことが出来れば素晴らしい力になり得ますが、使い方次第では自分を傷つける刃ともなることをご存じですか。

実は、その感性の使い方は「知らない」場合も同じことが起こるのです。

自分のケアの仕方を知っていきましょう。

まず、HSPであるということはどういう状態を言うのでしょうか。


(目 次)

1⃣ 自動受信で情報をキャッチ。HSPは高性能のアンテナをたくさん持っている

  ∟ 問題はそれを、自分のために活かせていないということ

2⃣ HSPの高い感受性は目の細かい網のようなもの

3⃣ HSPの繊細なシステムはお手入れが必要

  ∟ この感性の活かし方を知っていこう

4⃣ まとめ

1⃣ 自動受信で情報をキャッチ宇宙アンテナHSPは高性能のアンテナをたくさん持っている。

HSPはそうしようとしている訳ではないのに、目にするもの、聴くもの触れるものなど、いろいろな出来事に反応してしまいます。

何かをきっかけに考えが巡りはじめると、止めることも出来ないまま、結局なにもせずに終わってしまった…
そんな話をHSPのお茶会でも聞くこともありますが、

HSPは他の人とはちょっと違う感性を持っているのでしょうか。

問題はそれを、自分のために活かせていないということ

例えば、私たちの暮らす世界が、3本のアンテナがあれば十分ことが足りる世の中だとします。

そんな中で敏感に反応するHSPの場合は、はじめからアンテナが10本くらいあるような感じ。
だとすると、受け取る情報の質も量も、相当なボリュームになるはずですね。

感性の受容体が多いと、あらゆることを受け止め、反応し続けます。
(ここでいう受容体とはアンテナのことです)

HSPのアンテナは一本一本が高性能なので、瞬時に受け取り、キャッチする情報の質も高いものになります。

そのため、多くの人が見過ごしてしまうようなことを、HSPは苦も無く受け取ります。HSPがいろんなことに気がついてしまう理由(仕組み)はそんなところにありそうです。

HSPの豊かな発想は、時に周囲に多くの恵みをもたらしますが、残念なことに肝心の自分のために活かせていません。そこにHSPの苦悩があります。

2⃣ HSPの高い感受性は目の細かい網網と海のようなもの

HSPの感性は目の細かい網にたとえることが出来ます。

普通サイズの網で漁に出ると、中くらいかそれ以上の大きさの魚がかかりますが、目の細かい網を使うと、それより小さな魚も逃さず網にかかることでしょう。

HSPの感受性の網は、目の粗い網(普通サイズ)では逃がしてしまうものも、余すことなく受け入れていきます。
私たちがいろいろなことに注意が届くのはそのためです。

しかしHSPの網は収獲量は多いものの、それは同時に、要らないものや海のゴミもたくさんさらっているという事になり、

投げ網

目の細かい網であればこそ、価値のあるものも得られるという良い点もありますが、同時に不要なものも雑然と入っていて、溢れかえってしまっているような感じ。

しかも、ほとんどの場合は入ってくる一方です。

入ってきた情報を外へ出す(アウトプットする)ことが出来ないまま、あとからあとから網に魚(情報)が入り続けています。

それがHSPの網の中の状態であるとしたら、果たしてそれを大漁と言えるのでしょうか。

3⃣ HSPの繊細なシステムはお手入れが必要

そんなHSPの感性は繊細であるが故に、ちょっとしたことでリズムを崩し、それをきっかけに不調につながることがよくあります。

高性能のアンテナをたくさん持っていても、目の細かい網を持って漁に出ても、良い状態で使えなければ(活かせなければ)かえって負担となってしまいます。

何もせずにいれば、足かせにだってなるかもしれません。

この感性の活かし方を知っていこう

だから、使い方を知って高い感受性を味方にしていきましょう。

HSPの高い感受性は諸刃の剣。
使い方を知らなければ、自分を傷つける刃となり得るものです。

複雑になるほど微妙な調整が必要なのはHSPに限らず、敏感な感性は、高性能の製品が手入れが必要なのによく似ています。

目の細かい網が破れた時には、次の漁に出る前に繕わなくてはなりません。

そう、この網を長く使っていくためには、こまめなお手入れが欠かせないのです。

バイオリンやギターなどの弦楽器を良い状態で演奏するためには、毎回のチューニングが欠かせませんし、楽器自体のお手入れも大切になってきます。

HSPの感性もそれと同じ。
状態良く使っていくためには、その方法を知り、適切にメンテナンスをしていくことが必要です。

まとめ

今回のポイント

・HSPが気がついてしまうのは高性能のアンテナをたくさん持っているから。
・目の細かい網に例えられるHSPの高い感受性。
・HSPの繊細な感性はバイオリンと同じ。毎回のチューニングが欠かせない。

この感受性と正しく付き合い、幸せな人生を送るためには、いまの状態を理解することが何より大切です。

消耗した繊細は感性は自動的には回復しないのです。
自分のケアの仕方を身に着けていきましょう。