【便】第1章 HSPの敏感なお腹、便秘になったとき改善のために私がしている2つの方法。

便秘の腸イラスト


一般に便秘とは便が出ない状態のことを言いますが、医学的には3日以上排便がない状態を指すようです。実際は1日でもお通じがないと、調子が調子が悪くなって来る気がします。

HSPで内向型の私も以前は便秘がちで、ぽっこり、すっきりしないお腹を抱えていました。

そんな私のお腹事情が変わってきたのは、腸セラピーで便通が改善し、自分のお腹に興味が湧いてきた時からです。

今回は便秘になった時に私が試している方法をお伝えします。

(目 次)

1⃣ HSPが便秘になりやすいのはなぜ?

 ∟ HSPと自律神経、腸の深い関係

 ∟ 緊張しやすい体は交感神経が優位になりがち

2⃣ 敏感なHSPのおなか。便秘になった時に私がしている改善法

 ∟ 食べもので便通を回復する

    ∟ しばらく野菜中心の食事(特に生野菜)にする

    ∟ 朝昼夜の食事のボリュームを逆にしてみる

3⃣ まとめ

1⃣ HSPが便秘になりやすいのはなぜ?

何日もお通じがないというのは辛いものです。

感受性の豊かなHSPは、お腹に不調を感じる人も少なくないと思いますが、なぜ、敏感な気質を持つ人はお腹が弱く、便秘にもなりやすいのでしょう。

理由の一つにHSPの人は環境の変化によるストレスの影響を受けやすい、ということがあります。

HSPと自律神経、腸の深い関係

私たちのからだ、臓器の多くには、交感神経と副交感神経のふたつの神経(自律神経)が伸びています。

それぞれの臓器は両方の神経の制御を受けており、その時々で、交感神経と副交感神経で正反対の影響を与えます。外界の刺激に反応して、通常はどちらか一方が活性化されます。

自律神経くん。両手に交感神経と副交感神経のボール。

腸はストレスの影響を受けやすい器官です。

発表会などで、自分の番が終わったとたん、空腹を感じたことはありませんでしたか。

“本番”中はとても緊張しますね。
この時からだは交感神経が優位な状態となっています。

交感神経は「闘争・逃走反応」の神経とも言われていて、

これは生きるか死ぬかの危機に直面した時、逃げるか、それともその危険の元と対決するか、瞬時に反応する自律神経の働きです。

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現代の暮らしではまず、そこまでの危機に出会うことはありませんが、

この時からだは、目の前の出来事に対応しようと胃腸の働きが制御され、消化液や蠕動(ぜんどう:食べものを送る動き)も抑えられ、いわば胃も腸も“止まった”状態となっています。

空腹を感じないのはそのためで、これは生き残るための戦略の一つとも言えるでしょう。

そんなところに食べものが入ってくれば、胃腸にかなりの負荷がかかることになります。

本番が終わるとホッとして緊張が解け、今度は一気にリラックスモードに移行します。
そして副交感神経が優位な状態となり、抑えられていた胃腸の活動が再開し、ようやく空腹を感じられるようになるのです。

緊張しやすい体は交感神経が優位になりがち

話をもとに戻しましょう。

HSPは敏感な気質ゆえストレスにも反応しやすく、
そのため、ふだんから交感神経が優位な状態になりがちです。

天秤のイラスト

胃で十分に消化できずに送られた食べ物は、小腸へと送られますが、小腸もまた、よく動けない状態です。

十分に養分を吸収しきれなかった食べものは、栄養がたくさん残った状態で大腸へ運ばれて、そこで腸内細菌のえさとなります。

そういう時はだいたい、悪玉菌に傾きがちな腸内バランスになるのです。

物事を深く受けとめるやすいHSPの人がお腹が弱かったり、便秘になりやすいのは、そんなところに原因がありそうです。

2⃣ 敏感なHSPのおなか。便秘になった時に私がしている改善法

さてさて、それではどうしていったらよいのでしょうか。

たかが便秘、されど便秘。
気持ちの良い生活をしていくために、便秘は早いうちに解消したいもの。

出来れば薬に頼らず何とかしたい。
私はそういう時、食べもので便通を回復させています。

日本には「胃も身の内」という言葉があります。
(お腹もからだの一部であるから、大切にして、暴飲暴食は慎むべきだ、という意味のことわざ)

便通が滞るとは、体に負がかかっている状態です。

体を大切にすると、私たちのからだは応えてくれます。

食べもので便通を回復する

野菜の盛り合わせ

しばらく野菜中心の食事(特に生野菜)にする

まず、積極的に摂りたいものは生野菜(の酵素と繊維質)。

野菜、炒め物など、基本的にはどんな調理法でもいいと思いますが、野菜は火を通したものばかりでなく、生野菜も取り入れて酵素も補給していく必要があります。

酵素は地味な存在ですが、消化を助けるなど、生命活動をするうえで必要不可欠なものです。

ただし、食物酵素(食べものに含まれている酵素)は50℃を超えると、失活(エネルギーが失われる状態)し始めます。

火を通す場合は短い時間で、さっと引き上げましょう。

朝昼夜の食事のボリュームを逆にしてみる

昼夜逆転

朝しっかり、昼は普通、夕食は軽めにするという方法で、時にはこれが効果的なこともあります。

夕食をしっかり食べると消化に時間がかかるため、夕食は量を少なくして胃腸を休めて、翌朝の快便に期待します。

上記は私が試して効果が感じられたことのある方法です。

生野菜を食べてもすぐに便通が改善しないこともあるので、これをすれば便秘が治る、というものではありませんが、

最近便通がなかった時、生野菜を食べてもあまり効果が見られなかったので、スーパーマーケットでふと目に留まった「切り昆布」を買って食べてみました。

翌朝スムーズなお通じがきて、よし!と、小さくガッツポーズ。

効果のあるなしは、便秘の程度や体調によるところも大きそうです。

時には自分のひらめきを取り入れてみるのも良し、
これもまた、HSPの直感に従うということではないでしょうか。

3⃣ まとめ

以上、食事で出来る便秘の改善方法を2つ挙げてみました。

便秘の原因は食事だけではなく、生活リズムの乱れも大きく関与しています。

普段から繊維質の多いものを摂り、遅い時間にものを食べない、そして適量を摂るということが、スムーズな排泄のためには大切です。

海藻類(のネバネバ)は便通によいと言われていますね。

ストレスは胃腸の働きに深いつながりがあります。

言い換えると、便秘をしないからだというのは、ストレスの少ない暮らしとも言えそうです。