【食】第3章 食べてできるセルフケア|HSPの食卓にハーブの恵みを・手間は減るのに料理がグレードアップするなんて

料理で使うハーブ

ハーブの料理というと、ハードルが高そう、と思われるかもしれませんね。

それはおそらく、レストランなどで完璧に仕上げられた状態を想像するからだと思いますが、実はハーブはとてもシンプルなもの。

塩コショウ、スパイスを入れるのと同じようにハーブを一枚(または一枝)加えるだけで、いつもの食事がグレードアップします。

さらに、ハーブの持つ自然の有効成分は体のケアもしてくれます。

さあ、これはもう使わない手はないのでは?

(目 次)

1⃣ HSPこそ使ってほしい!食べても美味しく、内側から体を整えるハーブの数々

  ∟ ハーブを食べる

  ∟ メディカルハーブティーとして

  ∟ こんな使い方も

2⃣ 欲しいフレッシュハーブはどこで買える?

  ∟ ハーブの取り扱いは地域による違いが大きい

3⃣ キッチンハーブ。こんな風に料理に活用しています

  ∟ ミント / Mint

  ∟ ローズマリー / Rosemary

  ∟ タイム / Thyme

4⃣ まとめ

1⃣ HSPこそ使ってほしい!食べても美味しく、内側から体を整えるハーブの数々

ハーブを食べるというのは実はそう珍しいことではないのです。

ヨーロッパではハーブは古くから民間で役立てられ、からだの調子を整える目的で、いろいろな方法で活用されてきました。

そのひとつがハーブを「食べる」という方法です。

ハーブの中には野菜として売られているものも結構あり、私たちはそれらの持つ恩恵を、暮らしの中で知らず知らずのうちに受け取っています。

アジア料理に欠かせないパクチーやルッコラなども、そういうキッチンハーブのひとつです。

トマトとモッツァレラチーズにバジルを添えると、とても美味しい副菜(カプレーゼ)になりますね。

ハーブはそんな風に、料理の味を引き上げてくれます。

ハーブティーは最もポピュラーな利用の仕方で、ハーブの薬効を摂り入れる良い方法ですが、

“食べる”場合は、ティーでは抽出しきれなかった有効成分も余すことなく利用することが出来ますから、ハーブを食事で摂ることは、より優れた利用の仕方であると言えるでしょう。

ハーブを食べる

ハーブ図鑑

・香味野菜としてそのまま食べられるハーブの例
(主にフレッシュ)

パセリ(イタリアンパセリ・カーリーパセリ )、
コリアンダー、
バジル、ルッコラ、
シソ、三つ葉など

・香辛料的に用いることも出来る
(ドライ・フレッシュ)

ジンジャー、シナモン、
ローズマリー、
タイム、
コリアンダーなど

どれもメディカルハーブ(健康のためにハーブを使う分野)としての側面も持っています。

メディカルハーブティーとして

お料理に使えるものは、たいていハーブティーに使うことができます。

多くのハーブに抗菌作用や抗酸化作用があることが、研究により明らかにされています。

ハーブには多かれ少なかれ全身の機能回復を図り、バランスを保つ効果があります。
たとえ含有成分が微量であっても、日々食べるという行為によって体に取り入れ、積み重ねていくことの結果は大きでしょう。

料理用に買って使いきれずに残ったローズマリーやミントなど、
ティーカップに入れてお湯をさせば、フレッシュハーブティーとして楽しめます。

こんな使い方も

食べられる花(エディブルフラワー“edible flower”)(フレッシュ)。

菊、バラなど、食べものとして栽培された花は食べられます。

お刺身についてくる黄色い花もその一つ、それこそ料理に花を添えたり、散らしたりして使います。

エディブルフラワーはデパートなどで手に入れることが出来ます。
観賞用と食用の花は別物ですのでご注意を。

2⃣ 欲しいフレッシュハーブはどこで買える?

以前に比べるとフレッシュハーブが手に入りやすくなりました。

ローズマリーやバジルなど、使われることの多いハーブをスーパーマーケットで見つけることは、いまはそう難しいことではありませんが、それ以外の種類となると少し事情が変わります。

ハーブの取り扱いは地域による違いが大きい

どのハーブを取り扱うかは地域による違いが大きいです。
売れ筋、というやつですね。

都心のデパートや高級スーパーマーケット、外国人がよく利用する食料品店などはハーブの品数も豊富です。市場があればいうことはありません。

大型スーパーマーケットも店舗によって品ぞろえが違いますから、ハーブを料理に使ってみようと考えている方は、家の近くのお店にどんなハーブが置いてあるか、普段からチェックしておくと良いでしょう。

それでも見つけられないときや、近くにない場合は、インターネットでも(小さなパックから)買うこともできます。

先日サイトをのぞいてみたら、タイムやミント、イタリアンパセリもたくさん出品されていました。

生鮮食料品ということで送料はかかりますが、ポチっとしたらあとは待つだけですから、探す手間が省けて良い方法ではないでしょうか。

お好きな方はプランターで栽培するというのもいいですね。

ローズマリーやバジルは育てやすいハーブですから、自分で育てて使ってみる、というのも楽しいと思います。

ハーブの苗はホームセンターなどでもよく売られています。

3⃣ キッチンハーブ。こんな風に料理に活用しています

最後に、ハーブをお料理に使うのは初めてという方に、私がよく作る手軽な一品をご紹介します。

こんなに簡単でよかったの?と思う方もいるかもしれませんが…、大丈夫、それで十分美味しくなります。

香りの強いタイムやローズマリーは肉料理(や魚料理)に合うと言われていますが、大切なのは自分が美味しいと思えること。使ってみたいハーブが決まったらまずは作ってみましょう。

素材に合ったハーブを使うと料理の味が引き立ちます。

日常に潤いを与え、おもてなしにも活躍してくれる、それがハーブの魅力ではないでしょうか。

ミント / Mint

・ポテトサラダ 

ポテサラに粗く刻んだスペアミントを混ぜて、簡単なのにとても美味しいサラダ。これも立派なハーブ料理です。

・キャロットラペ(人参サラダ) 

作り置きがきいて、おもてなしにも使えるメニュー。

千切りした人参にドレッシング(酢とはちみつ少々、塩少々)を和えます。
人参がなじんだら刻んだパセリとオリーブオイルを加え、全体を混ぜわせて頂きます。

慣れてきたら、今度はこういうの↓もいかがですか?
火を使うと“お料理”感がアップします。

ローズマリー / Rosemary

・鶏肉のソテー

塩コショウした鶏肉の隣(または上)にローズマリーを1~2枝乗せ、蓋をして焼きます。

マリネしてから焼くとハーブの香りが強く感じられます。

この場合はポリ袋に材料
(鶏肉、ローズマリー、塩コショウ、オリーブオイル)を入れて揉みこんで焼きます。
長く置くほど味がよく染み込みます。

・鶏ハム

言わずと知れた鶏ハム。
ジップロックに材料(塩コショウ、はちみつ少々、水を少し)を全部入れて茹でるだけ。
胸肉一枚なら沸騰したお湯に入れて10分、火を止め、自然に火が通るのを待ちます。

タイム / Thyme

・タイムの卵炒め

フライパンでベーコン、玉ねぎを炒めます。
塩コショウして、タイム(葉)を混ぜておいた卵液を流し入れたら手早く混ぜて。温かいうちに食べたい卵料理です。

4⃣ まとめ

・フライパンにハーブを一枝、それだけで美味しくなります
・からだを整えるだけがハーブじゃない
・家の近くのお店にどんなハーブが置いてあるか、チェックしておくと安心です
・ちぎって混ぜるだけで美味しいハーブ料理

いかがでしたか。

ハーブ料理は手をかけるものばかりではありません。

刻んで加えてミートボールに、冷蔵庫の残り野菜で作るミネストローネも、ローズマリーでスペシャルな一品に生まれ変わります。

ハーブを満喫できるお手軽メニュー、どうぞお試しください。

画像 Pngtree