【心】 第1章 見た目と中身のギャップが大きいHSP。私はどんな人に見られているの?自分を客観的に知るワークをやってみました。
HSPの人はよく気がつくうえ、丁寧で質の高い仕事も(苦もなく)できたりします。
そのため、“なんでも出来る人”というように思われることがありますが、
そのイメージが本当の自分と違っている場合、長年の間に生きづらさを感じ、実生活に支障が生じるようにもなるでしょう。
外から見られる自分と本当の自分、
そのギャップに悩むHSPは少なくありません。
(目 次) 1⃣ 見た目と中身のギャップが大きい。HSPにそういう人が多いのはなぜ? 2⃣ ギャップを実感するワーク。HSPのコミュニティでやってみました |
1⃣ 見た目と中身のギャップが大きい。HSPにそういう人が多いのはなぜ?
HSPのためのお茶会(交流会)を開催して長くなりますが、HSPには、周りの人が見る自分の姿と、自分が思っている自分の姿に、ギャップを感じている人が少なからずいるようです。
もちろんすべての方がそういう訳ではないでしょうが、
人間関係に苦しさを感じる時ほど、そんな自分を見せたくなくて取り繕ってしまう、ということはありうることだと思います。
無理をしているのは実はこちらの方かもしれないのに…
そんな気持ちは表にも出さず(むしろ笑顔で)、自分をすり減らし、相手の期待に応えようとしてはいないでしょうか。
相手に合わせすぎていませんか
私の経験からも、HSPの人にはそんなパターンが多いような気がします。
断ることに苦手意識があると、
少々嫌なことがあっても我慢して、相手のニーズに応えてしまおうとするかもしれません。
外から見られる姿と中身にギャップがあると、職場など、
本当の自分を知らない人たちの中で過ごす際に、誤解が生じやすくなります。
周囲の期待に合わせたイメージが出来る
そんなふうに、人と関わる場面で譲ることに慣れていくと、
(本意でなくという意味で)
自分のことより周りのことを優先するという習慣が身について、普段のふるまいや反応の仕方も、それに見合ったものになっていく…
周りの期待に合わせたイメージが出来上がるのは、なにも不思議なことではありませんよね。
2⃣ ギャップを実感するワーク。HSPのコミュニティでやってみました。
私たちが(自分は)こういう顔をしていると知っているのは、鏡やカメラに写った姿を見て、それを自分と認識するからです。
自分の顔を自分の目で見ることが出来ないように、人からどう見られているかは、なかなか知ることはできないものです。
人から見たイメージを知るためのワーク
メリッサでは、真剣に自分に向き合いたいという方に向けて、メンタルコーチによる相談会(HSP本気の相談会)を毎月開催していますが、
月に一度のペースで交流の場を用意し、相談会に参加された皆さん同士、その後の気づきをシェア出来る機会を作っています。
ここである時、“私はどう見える?”か、ということを知るためのワークをしたことがありました。
デリケートなテーマだけに、不用意な一言に傷つくことがないよう細心の注意を払い、
コーチのもと、HSPの集う安心できる空間の中で行いました。
参加者の一人が前に出て椅子に座り、この人は何歳かな、どんな職業についていそう?
好きなこと、またはどういう人が好きそう、などなど、
外見と雰囲気だけを見て、その人について感じたことを周りの人に言ってもらい、
それを進行役がホワイトボードに書き出していきます。
当たっている場合もそうでない場合も、本人はそれを黙って聞いていますが、
ある程度出尽くしたところで“正解”を言ってもらいました。
その結果は?
HSPは全般的に、若い印象の人が多いですが、
仕事は「事務系」では?という声が多数上がった人が
介護の仕事に就いていたり、
休日を家で過ごすタイプかと思えば、アウトドアが好きで
キャンプに出かける人だったりと、
外見から受ける印象と、中身に差のある場合が多かったのです。
実はこれはそう特別なことではなく、
外見と実際の中身が離れていると感じるHSPは少なくないのです。
3⃣ HSPのお手入れ実践編。見た目と中身のギャップを減らしていくために日常でできること。
人と関わる多くの場面で、私たちはなぜ、本来の自分を出せていないのでしょうか。
人の感情に敏感なHSPの人たちは、相手の心情を察し、言いたいことがあっても喉のところで止めてしまいがちです。
しかし、本当の気持ちを伝えないことがギャップの生じる理由であるならば、
そうするのはもうやめて、少しずつで良いので、思ったことを言葉にしてみることが大切です。
気持ちを口にすることに慣れる練習
感じたことを口にするのは勇気がいりますが、
気持ちを外に出す練習をしてみましょう。
- 安心できる関係性の中で感じたことを話してみる。HSPの集いなどがこれにあたります。
- テレビを見て、ラジオを聴いて、思ったことをその場で口にしてみる。
- 道ですれ違った人に何かを感じたら、自分はその人の何に反応したのか、思ったことをすぐに言葉にしてみる。
ちょこちょこと独り言をつぶやくような、初めはそんな感じで十分です。
一対一のオンラインお話会を活用しよう
最近はZOOM(パソコン通話)で
一対一のオンラインの集いを開催する方も増えてきました。
参加者が自分ひとりの場合は、他の方を気にせず、安心して気持ちをお話をすることも可能です。
人に話すと、気持ちを言葉にする感覚がよりリアルになります。
話せてよかった、と思える経験が出来たらそれでOK、そんな風に、生活の中で気持ちを話せる環境を持っていると続けやすいです。
目的はそういう自分に慣れていくことなのですから。
外見と中身が一致していると、生きるのが楽になります。
4⃣ まとめ
今回のポイント
- 常に合わせていると、周りの期待に合わせたイメージが出来上がりやすい
- 外見と実際の中身が離れていると感じるHSPは少なくない
- 気持ちを伝えないことがギャップの生じる理由、だから練習しよう
人間関係に関係に息苦しさを感じたら、それはどこかで無理をしているということ。
周囲に配慮できるというのは思慮深いということでもあり、人間関係において貴重な資質ですが、
気を使い過ぎて、本心とは違うところでイメージが出来上がってしまっていたなら、それは望むところではないはずです。
心のフットワークを軽くしていきましょう。
コミュニケーションには、練習によるスキルが役に立つ場面がたくさんあります。