情報の広がりと共に、HSPという言葉を目にする機会が増えてきました。

HSP(Highly Sensitive Person)というのは、アメリカの心理学者でセラピストのエレイン・N・アーロン博士が定義した概念で、病気ではないけれど、「非常に感受性が強く敏感」な気質体質を持つ人のことです。

感受性が高いということは、言い換えると反応しやすい心とからだを持っているということであり、良くも悪くも、環境に影響されやすいのがHSPという気質、という説明に一番しっくりします。

HSPの持つ感受性の高さは、全体が生き残るための戦略とも言われていますから、人類という大きな視点で考えれば、この敏感な感性がもたらす恩恵は多いことでしょう。

とは言うものの、ひとりひとりの身に置き換えてみると、やはりやっていられないと思うのも本当のところです。

しかし、HSPであることはやめることは出来ないので、自分なりに使いこなしていく以外に方法はありません。

この感性は、私たちの日常生活のあらゆる場面で発揮されており、
自身の状態によっては、ものごとの受け取り方や感じ方も大きく変わってきます。

私たちの身の回りでも、繊細なものほど手をかけ、手入れをし、大切に使っているのではないでしょうか。

何ごとも、使い続ければ消耗し、良い状態で機能しなくなるものです。

“HSP”とは結論ではなく、自分を理解していくための入り口のひとつ。HSP気質を持つからといって、必ずしも生きづらさにつながる訳ではないのです。

そのためには自分をよく知ること(自己理解)がとても重要です。

お手入れが必要なHSPの心とからだ。
この気質と仲良く付き合っていく上で、日常のケアは欠かせません。

それがHSPのお手入れ。

方法は一人一人違います。
だから、自分に合ったやり方を知っていきましょう。