【食】第2章 不調が長く続くHSPは2週間グルテンフリーを試してみて。小麦を含まない食品ならOKです。末尾に参考リストあり。

グルテンフリー食卓

お腹に不安を感じているHSPの方は、けっこう多いのではないでしょうか。

HSPで内向型の私もその一人です。
体質だから仕方がないと思っていました。

しかし不調が長く続く場合は、自分のからだに合わないものを、知らず知らずに摂っている可能性もあるのです。

私の不調の原因は小麦(のグルテン)にありました。
そこで今回は、グルテンフリーを実践して感じてきたことを書いていきます。

(目 次)

1⃣ グルテンフリーとは

2⃣ 自分でグルテンフリーを実践してみて分かったこと

3⃣ グルテンフリー食品について(食品リスト)

 ∟ グルテンフリーの食材

 ∟ グルテンフリーでないもの

 ∟ 注意が必要なもの

4⃣ まとめ

1⃣ グルテンフリーとは

グルテンフリーとは、小麦など、グルテンの含まれる食品を口にしない食生活をいいます。

もともとは、セリアック病(グルテンの摂取を原因とする自己免疫疾患の一種)の患者に向けた制限食でしたが、それをテニスのジョコビッチ選手が実践し、パフォーマンスが向上したため注目されて一気に広がりました。

からだの中でグルテンを分解できないと、免疫システムはそれを異物として認識します。

その結果、小腸が自分の免疫に攻撃されて傷つき、炎症が起こり、腸や全身に不調を引き起こすのです。それがグルテンによる不調です。

この症状は、小麦の摂取を控えることで改善していきます。
不調が長く続く場合はまず2週間、グルテンフリーを試してみましょう。

その結果体調が良くなれば、いままでの不調の原因は、食べもの(小麦のグルテン)にあったということになります。

グルテンフリーイラスト

それでは、どんなものならからだに障らないのでしょうか。

調べていくと小麦はパンやパスタ以外にも、かなりの食品に含まれていることが分かってきました。

現代では小麦はあらゆる加工食品に使われています。

グルテンを控えた食生活をすることは、加工食品と距離を置くことにもつながります。

加工品には添加物のほか、油脂や砂糖もたくさん使われるものも多いです。

グルテンフリーは本来はダイエットを目的としたものではありません。

しかし油脂や砂糖も入る加工食品を摂らないことで、結果的に「痩せた」ということになり、グルテンフリーダイエットとして注目される一面を持っています。

2⃣ 自分でグルテンフリーを実践してみて分かったこと

日々の暮らしでは、不調の原因になるものはできるけ避けていきたいものです。

腸セラピーで小麦の合わない体質であることが分かった私は、それから小麦(グルテン)を摂らない生活に切り替わりました。

グルテンフリーの食生活が続いている理由は、小麦製品を食べないとお腹が楽だから。
それに尽きると思います。

私の場合はそんなに重症ではないものの、小麦そのもの(パンや麺類、お好み焼きなど)を摂ると、そのあとたいてい調子が悪くなったのでした。

たとえば部分的なお腹(腸)の痛み、慢性的な便秘、膨満感など、
症状をあげればきりがありません。

以前は食事と食事のあいだに突然お腹が空く(感じがする)、ということもよくあって、

今思えばそれはグルテンが関係していたのですが、
普通にお昼を食べたのにおかしいなあ…と、長いこと思っていました。


そんな発作的な空腹感を、私は自分で“食べたい病”と名付けていましたが

小麦には食欲を増進する効果や、依存につながる作用があるともいわれていますから、以前はまさにそういう状態だったのでしょう。 

だけどいまはほとんど感じなくなり、かなり楽になっています。 

どうやら、グルテンフリーの食生活は私のからだに合っていたようです。

基本的には小麦製品を含まない食事内容ですが、
私の場合は調味料に含まれる程度(の量)なら大丈夫そうなので、そのあたりは加減を見ながらやっています。


外で食べる場合は、お店のメニューから小麦を含む料理でないものを、または(小麦を)あまり使ってないものを選んで注文しています。

慣れないうちは、あまりストイックにならないことが長続きのポイント。
小麦の料理は絶対ダメというのでなく、体調の戻し方が分かってくれば対応が出来ます。

そのために2週間、グルテンフリーを試してみるのは良い方法です。

小麦が合わないといっても、その程度は人により異なります。 

症状が強い場合は病気(セリアック病、グルテン不耐性など)の可能性もありますから、医師の診察を受けてみることが大切です。

3⃣ グルテンフリー食品についてグルテンフリー・小麦の穂(食品リスト)

グルテンフリーのポイントは小麦を含まないこと。
ざっくりいえば、小麦(グルテン)が混ざっていないものをグルテンフリー食品といいます。

加工食品の場合はつなぎに小麦が入るものも多いです。

小麦粉は調味料に含まれる場合も多いので、購入する際はラベルをよく見て、小麦の使われていないものを選びましょう。肉や魚など、素材(食材)そのものはグルテンフリーです。

以下にグルテンフリーとそうでないものを、大まかにまとめてみました。

3-1 グルテンフリーの食材グルテンフリー小麦NOのイラスト

・素材
米(米は代表的なグルテンフリー食品)、
片栗粉、きな粉など、
野菜(麦類を除く)、果実、豆類、茸、
肉、乳製品、魚介類、
海藻類、木の実、
塩、砂糖、食用油、
調味料も製造過程で小麦を使っていないものはグルテンフリー

・加工食品
蕎麦(十割)、ビーフン、春雨、
日本酒、その他の酒(ビールを除く)、
味噌(小麦入りでないもの)、豆腐、味噌(小麦入りでないもの)、
こんにゃく、和菓子など

3-2 グルテンフリーでないもの粉を使ってパスタ、お菓子を作る

パン、パスタ、マカロニ、ピザ、ラーメン、うどん、餃子(皮)、
そうめん(冷や麦)、
お好み焼き、たこ焼きなどの粉もの、
パン粉、麩、おでんのタネなどの練り製品、
ビールなど麦由来の酒

3-3 注意が必要なもの おっとご注意

加工食品全般(つなぎに小麦粉を使っていることが多い)、
しょうゆなどの調味料(製造過程で小麦を使用したもの)、
キムチ(製造過程で小麦を使用したもの)などの漬物、
洋菓子(ケーキ、クッキーなど小麦を主としたもの)

などなど

4⃣ まとめ

「素材」はグルテンフリー、「製品」は非グルテンフリーというような感じですね。

こうしてみると小麦を含む食品は身近なものばかりです。

グルテンフリーを摂り入れる際に「避けたいもの」や「注意が必要なもの」は、加工食品に多くあることが分かります。

製品を買う場合は内容を確認し、からだに負担のかからないものを選びましょう。

グルテンフリーの食品は意外に多いです。

自分で料理をされる場合は、小麦粉の代わりに米粉を使えばそれでもう、グルテンフリーの食事となります。